さとるんご

ダブル

【PJCS決勝大会】ゴリ押しカラスアグロ【グループA 5位】

こんにちは、さとるんごです。

6月10、11日に幕張メッセで開催されたPJCS2023決勝大会で

僕が使用した構築を紹介します!!

 

 

 

構築作成経緯

 

本戦1回目で大敗を喫し、予選2回目から使用していた合体寿司を解散。

それから再開催まで2週間しかなかった状況の中で、

残業祭りの会社に勤め、平日ポケモンをする時間を十分に取れない

社畜の僕が勝ちに行く策としては、「練度ゴリ押し」しか無いと判断。

その中で実際に使用した並び及び採用理由がこちら

 

まずは構築の軸4体

カラス追い風はレギュレーションBの2か月間擦っていて、

予選1回目でもこの並びを使用してレート1788の110位で突破しており、

この手の構築への練度だけは自信があった。

 

追い風、先送り、挑発、日本晴れ、黒い霧などの優秀な補助技を

特性いたずら心により先制で打つことが出来るヤミカラス

その上でタイプ一致威力120技2種類の高火力で押せるイダイナキバ。

そのイダイナキバの格闘・地面技の範囲と相性のいい氷技を

タイプ一致かつ高い素早さから打つことが出来

フリーズドライや凍える風により、序盤の崩し・終盤の詰めともに

優秀な働きを期待できるテツノツツミ。

この3体で重めな草タイプや鋼タイプに炎技で抜群がつける上、

特性の災いの珠によりテツノツツミの火力底上げも可能となり

また、追い風構築の苦手な相手、トリックルームの始動要因に多い

エスパーやゴーストタイプに対して悪の波動で抜群をつけるイーユイ。

この4体を軸として考察開始。

 

残りの2枠はヤミカラス追い風構築の短所解消を考えた。

構築作成における注意ポイントとして主に3項目挙げられる。

  • ヤミカラス自身が火力を出せない為、その他のポケモンは火力を出せる事。
  • 構築全体で耐久が低めである為に高火力の先制技で一貫を作られることが多い。先制技を止められるような性能や同じく優先度+の先制技を持ち対抗できるようなポケモンが必要な事。
  • 前述の通りトリックルームによる逆転素早さ操作が重い。対抗できるような高耐久ストッパー要因や、挑発・トリックルーム+封印などで展開阻止できるポケモンが必要な事。
  • 水技が一貫気味となっている事を改善する事(主に草タイプの補充)

 

これらを克服できるようなポケモンの模索からスタート。

追い風構築では一般的に汎用性の高いアタッカーとしてハバタクカミが採用されており

実際僕も予選1回目では眼鏡ハバタクカミを使用しており

ヤミカラスの日本晴れによる古代活性発動が非常に強く

その時は確定枠であると考えていた。

 

ただ、予選1回目を終えてその結果により環境が激変。

親愛なるmumemo兄貴(@mumemo168)が予選最終3位という結果を叩き出して

キラフロル+ヘイラッシャを展開軸とした、合体しない毒寿司が大流行。

(皆ミラーマッチどうしてたんだろ・・・)

 

僕自身この並びをなかなか崩すことが出来なかった(特にキラフロルが重すぎる)

以前より安定的に勝てなくなったことから

予選2回目の後に一度ヤミカラス追い風を断念した経緯もあった。

マジカルシャインを雑にぶっ放してれば強い環境ではなくなり、

ハバタクカミの枠は要検討であるという考えに代わっていた。

 

そこで代案として選んだのがサーフゴー

素早さはハバタクカミより劣り汎用性は下がるものの、火力面は遜色なし。

ゴールドラッシュによる特攻ダウンのデメリットは

ヤミカラスによる黒い霧で常時帳消しにできる為、安定的に火力を出していける。

また、前述の毒寿司に対しては鋼タイプにより毒にならない、

特性によりヘイラッシャの欠伸を無効化できる為、ある程度安定的に対抗できる。

正直この枠は僕の中でも正回答は出せていないが(ハバタクカミでもよかったかも)

個人的な一番の落としどころのような感じでの採用に至った。

 

最後の枠として克服するべき一番の大きな課題

・高火力先制技を使ってくるポケモン(特にイルカマン・パオジアン・カイリュー)が重すぎること。

特にパオジアンカイリューは命中安定かつ高速高火力の並びであり

序盤の崩し、終盤の詰めともに優れるポケモンとして

上位層は好んで使用する傾向にあり、全国大会においては特に対策必須と想定。

 

ヤミカラス追い風では一般的に草枠としてアラブルタケが採用されている事が多いが、

タイプ有利なはずのイルカマンに対しても特段安定はせず

(神秘の雫+水テラスウェーブタックルはほぼ確定2発)、

カイリューに関しては神速を通してしまう上、防塵ゴーグルやラムの実持ちも珍しくはなく、

最後の補完枠としては微妙だと感じた。

 

そこで、同じ草タイプであり先制技無効特性を持つアマージョに注目。

実は攻撃種族値も120あり火力面もある程度保障されており、

何より特性により先制攻撃技への抑止力になるのは勿論のこと、

オーロンゲによる壁捨てセリフサイクルにストップをかけられたりと

何かと都合がいいポケモンだと思った。

 

この6匹では前のめりすぎるのが非常に気になったが、

そこはもう練度ゴリ押しで行こうということで、6匹決定。

 

個別解説

 

使用構築はこちら↓

 

図太いヤミカラス@進化の輝石 テラス:ゴースト

167(252)-X-86(132)-X-76(108)-113(12) ※努力値4余り

B:災いの剣+補正あり鉢巻カイリューのノーマルテラス神速 最高乱数以外耐え(86.2~101.1%)

S:準速60族抜き(一度、準速ユキノオーに上からやられて萎えたので採用)

 

追い風始動要因。

特に語ることはないけど、強いて言うなら、

初手出しの場合は手数が足りなくなったり放置されることも多いので、

他のポケモンで盤面荒らした後、詰めの後発追い風の方が強かったり。

 

【技】

イカサマ・・・安定のタイプ一致技として採用。相手依存の攻撃技なのでダメージ感覚を覚えるのが大変。

追い風・・・素早さ操作として必須技。追い風が一度切れた後も再始動出来る為、一度交換して温存するなど生存させる立ち回りも意識して使うと非常に強力。

黒い霧・・・サーフゴーのゴールドラッシュやイダイナキバのぶちかましインファイトを含めたステータス下降分のリセット。また、相手の積み技や合体寿司のステータス上昇分のリセット。ぶっちゃけそんなに使わない。無いと困るけど。

先送り・・・追い風ミラーや、こちらが追い風しても抜けない盤面で主に使用。イダイナキバやサーフゴーが横にいる時に使うことが多い。サイコフィールドや先制無効特性、この指系がなく使える盤面ならトリックルーム相手でも積極的に使う(特にヤレユータン始動は采配の順番をズラせるのでかなり有効)

 

意地っ張りイダイナキバ@命の珠 テラス:岩

191(4)-201(252)-151-X-73-139(252)

※最大火力で使いたいので意地っ張りAS振り

 

命の珠を持たせることによりディンルー、テツノカイナなどの高耐久に対し

確定で持っていけるようになった非常に強力な火力要因。

拘りアイテムを持たせた時と比べて動きの自在性も良く、

強引な立ち回りもだいぶ減り、ある程度安定して扱えた印象。

 

【技】

ぶちかまし・・・威力120のタイプ一致技。採用しない理由なし。威嚇で1段階下げられても手助け込みならH252振りテツノカイナ確定1発のトンデモ火力。

インファイト・・・威力120のタイプ一致技。採用しない理由なし。威嚇で1段階下げられても手助け込みならH252振りディンルーが中乱数1発のトンデモ火力。

岩雪崩・・・上記2技で通らない飛行タイプへの打点として採用。岩テラスによる火力底上げも可能。めんどくさい盤面は怯ませて解決。

守る・・・守る

 

控えめサーフゴー@拘り眼鏡 テラス:フェアリー 

183(164)-X-116(4)-187(132)-123(92)-119(116)

B:補正無しパオジアンの不意打ち 最高乱数以外耐え(85.2~101.6%)

D:補正無しハバタクカミのシャドーボール 確定耐え(83.0~99.4%)

S:追い風下 準速100族(拘りスカーフ)抜き抜き

 

この耐久ラインはケビンさん(@pokemonofkebin)に教えてもらいました。

使いやすかった、ありがとうございます。

初手出しから削りを入れて、後発に繋ぐのが主な役割。

テラスタイプは水テラスタルが一般的に多いんだけど、

個人的には1発耐えて動かしたいという受けテラスとして

フェアリーテラスも劣らず使い勝手が良かったように感じた。

何ターンも居座るポケモンじゃないし使い捨て的に使う分にはってところで。

マジカルシャインの威力底上げもできるし悪くはなかった。

 

【技】

ゴールドラッシュ・・・タイプ一致120の範囲技。採用しない理由なし。

シャドーボール・・・ゴールドラッシュが半減の相手に等倍以上で通ることが多く、安定的な攻撃技として採用。

マジカルシャイン・・・ディンルーやテツノカイナ、ギャラドスの並びを無理やり削りたい時に使用することが多い。どちらかというとテラスタイプに便乗する火力技としての採用なので、そこまで打つことは多くない。

10万ボルト・・・ギャラドスやヘイラッシャ、イルカマン辺りの水タイプに打つ事が主。

 

臆病テツノツツミ@ブーストエナジー テラス:氷

139(60)-X-135(4)-163(148)-86(44)-206(252)

B:補正無しパオジアンの聖なる剣 確定耐え(83.4~99.2%)

D:補正無しハバタクカミのムーンフォース 確定耐え(84.1~99.2%)

 

サイクル系相手には初手出しから削りを入れる、

アグロ系相手には後発から詰め要因として上から押しこむ

いずれにしても非常に優秀。

ちなみに、この配分のツツミはめちゃくちゃ強かったのでおすすめ。

女王の威厳で先制技を無効にできるからゴーストテラスにする必要もないと感じ、

火力の底上げができる氷テラスを採用。

 

【技】

フリーズドライ・・・水タイプにも抜群つける安定氷技。テラスタルでの火力補強で崩しも狙える。

ハイドロポンプ・・・命中不安で採用しない人も多いけど僕は打ちます。入れないと炎タイプへの打点が足りないので仕方なし。当たれば強い。積極的に打とう。

凍える風・・・素早さ操作と削りを兼ねた優秀な範囲技。

守る・・・守る

 

臆病イーユイ@気合の襷 テラス:炎

131(4)-X-100-187(252)-140-167(252)

※追い風下で相手のブーストエナジーテツノツツミを抜きたいので臆病採用。

 

個人的に技打ち分け含めて汎用性を強く持たせたいポケモン

拘りアイテムは考慮に入れず考察したが、持ち物における正解が見つからなかった。

隠密マント、防塵ゴーグル、突撃チョッキなど試したが、

最終的には行動保障が取れて立ち回りが安定する気合の襷で収束。

NGとなった3アイテムの時は草テラスタルで採用していたが、

襷である以上は火力底上げ優先で、炎テラスタルに変更。

テラピースもったいねー。

 

【技】

火炎放射・・・安定炎技。極力こっちを打つ。テラスタルでの火力補強による崩しも狙える。

悪の波動・・・安定悪技。怯みも狙えるし非常に優秀。この技のおかげで幕張に行けたといっても過言ではない。

熱風・・・両削り必須な盤面では火炎放射ではなくこっち。イーユイは後発から出すことが多かったから、火炎放射で済む盤面作りを意識することで運負けを減らした。

守る・・・守る

 

意地っ張りアマージョ@いかさまダイス テラス:炎

167(156)-189(252)-119(4)-X-119(4)-104(92)

S:追い風下 最速テツノツツミ抜き

 

振り切らないと火力が足りないので意地っ張り

素早さは最低限の目標ラインまで振り、あとは耐久に回した。

対ハバタクカミにおいてテラスタルから無理やり耐えて

タネマシンガンで逆転ということも多々あったので炎テラスは正解。

 

【技】

タネマシンガン・・・威力100~125の安定一致技。特にディンルーに対して安定的な削りを入れられる非常に優秀な技。他のタイプ一致技が威力不足だったり命中不安だったりする中で、持ち物枠を捨ててでも安定を取りに行く価値はあった。(トロピカルキックパワーウィップを使ったこともある)

けたぐり・・・範囲を広げるかつノーマルテラスを切った状態のパオカイに対して有効な打点となる技。あまり打つことはないけど。

手助け・・・味方の火力底上げ。アマージョが相手に上取られていてもこの技を隣に打って仕事を果たすことが出来る。

挑発・・・相手のトリックルーム含めたサポート技阻止用。特性の女王の威厳により猫だまし(先制技)も効かない。草タイプで怒りの粉も効かない。と、トリックルーム始動要因に対して非常に通しやすい性能をしていて優秀。この指トリルはアマージョ通用しないので気合で突破しよう。

 

主な選出

 

基本選出①:

対象:追い風ミラー、ワタッココータス等。

ワタッココータスは先送り+岩テラス岩雪崩で突破。

 

基本選出②:oror

初手ヤミカラス出しでは力負けしそうな時。

初手の2匹で盤面を崩して、後発追い風から詰めていく。(割とこっちの選出の方が良い)

 

選出③:+

対象:毒寿司、ディンルーヘイラッシャ系

ツツミを守らせながらサーフゴーで雑に殴らせる。

その後はツツミで削りを入れながら追い風キバで詰めていく。

 

選出④:

対象:パオジアンカイリュー、イルカマン軸

アマージョの使い方に慣れれば有利な相手。

初手の2匹で盤面を荒らしまくろう。

 

選出⑤:oror、@1

アマージョが猫だましや怒りの粉をスルーしながら挑発を入れる。

挑発を入れる必要がなさそうな場合はタネマシンガン叩き込むのも良し。

 

選出⑥:

対象:イエアルマトリル

ゴールドラッシュ岩テラス岩雪崩叩き込もう!!!

選出外したら負け!^ー^

 

※追い風アグロは選出の噛み合い一つで初手からどうしようもないことがあります。

 例えばハバタクカミのトリックルームとか、

 いらんところまで想定しておく必要があるのは本当にしんどい。

 自分は慣れてしまったからこのルールで使い続けたけど、人には推奨しないかな・・・。

 

※本当は本戦再開催で使った風船アマージョ構築も書きたかったんだけど、

 ちょっと文面作るのに疲れたからそれはやめとく・・・。

 当時の使用構築と、突破後に友人から頂いたアマージョイラストだけ

 添付して自慢しておきます。この構築で知りたいことある方は別途連絡ください。

 

↑ご自慢の風船で楽しそうに遊ぶアマージョさん

 

大会結果、感想

 

決勝大会では択読みがなんかやたら冴えまくったり、

耐久振りが活きたりして開幕4連勝でWCS出場を決めることが出来ました。

ウィナーズ5回戦では配信卓に出演する事も出来、

対戦は負けましたがYoutubeのコメント欄やTwitterで多くの方々に応援して頂けて

本当にうれしかったです。これまでポケモンやってきてよかった。

 

その後ルーザーズでも負けてタマキン2つとも落としてDAY2は逃しましたが、

幕張の戦績・内容に何も後悔はなく、楽しかった思い出しかないです。

WCSでは改めて優勝目指して頑張りたい気持ちしかないので、

皆さんにまた背中を押して頂けると本当にありがたいです。

 

仕事の都合で長期的な休暇申請が困難であり

世界大会に関しては恐らく最初で最後の出場となります。

どうか応援の程、宜しくお願いします。

 

感謝

 

個人的な話で申し訳ないんですが、

この構築を使うにあたって、ヤミキバサーフツツミの4体を一生擦ってた、

ゆるゆるくんに構築相談をしながら細部を弄って作り上げました。

本戦再開催が決まってから時間がない中、色々と話しをさせてもらって

時間を使わせてしまったと思うので申し訳なかった。

今回の上位進出は2人での達成と言っても過言じゃないです。ありがとう。

また、サポート・応援してくれた皆様にも感謝申し上げます。

改めてありがとうございました。