さとるんご

ダブル

【自分語り】昨年の予選敗退からWCS出場に至るまでの1年間

こんにちは。さとるんごと申します。

 

普段は残業の多い会社で社畜生活を満喫しつつ

残りの時間を振り絞り、ポケットモンスターを勤しんでおります。

ダブルバトル自体は2015年辺りから細々と遊んでいましたが、

本気でVGC(公式大会)を取り組み始めたのは8世代のソード・シールドから。

 

公式大会の実績としては、

・日本一決定戦2020 30位 (PJCS2021本戦 出場権獲得)

・PJCS2021オン本戦 77位

・PJCS2022予選   負け(タマキン落とした)

・PJCS2023本戦   TOP12 (WCS2023DAY1 出場権獲得)

・PWCS2023     DAY1(3-4)

以上となっております。

 

仕事の関係で長期的な連休が非常に取りにくく、

WCSは海外諸国での開催の為、出場は半ば諦めていましたが、

今年はご存じの通り横浜での開催であり、

僕としては世界大会、最初で最後のチャンスという思いで1年間取り組んでいました。

 

負けてもいいから言い訳はしない、後悔のない1年を送ろうという気持ちで

自分がやれる範囲で最大限の努力をし、目標だったWCS出場まで辿り着けた自負があります。

この1年を記録に残したい気持ちと、その内容を皆さんに見てもらいたく

今回は自分語りにお付き合いください。

①VGC2023における反省点

剣盾における自分の取り組みには、今にして思うと相当甘く、

とても上を目指す人間の行動ではなかったなと感じています。

昨年までの反省点を挙げるとキリがないのですが、

主な内容としては以下の通り

1、使用構築の決め込みに伴う練習量の不足

2、ランクマッチのみで練習や情報収集をしていた(知識量の不足)

3、競技仲間・繋がりが全くというほど無かった

 

1、使用構築の決め込みに伴う練習量の不足

皆さんもあるあるだと思うんですが、公式大会予選本番に近づくと

どうしてもランクマッチの勝率がチラついてしまうんですよね。

2022の2回目予選からディアルガザシアンの対面構築を使っていたのですが、

当時、2桁順位帯でも7割以上の勝率はキープできていたのもあり、

他を試して調子が狂うくらいなら、もうこの構築でいいか、と決め込み、

考察するのをほぼほぼやめてしまいました。

 

また、毎月行われる予選が4か月連続で開催されることにウンザリしていました。

毎月勝ち抜けず(1800帯で全く通用しない)、回を追うごとに焦りを感じ

ランクマッチでも連敗を体験したくないという気持ちも強くなり、

腕慣らしの試運転程度の練習に留まり、3月以降は精々50~100戦だったと思います。

 

以上の考察量と練習量の乏しさから環境の変化やプレイヤーの進化についていけず、

最終予選も勝ち上がることができませんでした。

 

話が少し逸れますが、今年は予選が2週間に1回開催という

頻拍すぎるスケジュールであったことから

同様の焦りやストレスを感じた人は数多くいたんじゃないでしょうか。

僕は幸い初回予選で勝ち抜くことが出来たので良かったですが、

そこで負けていたら同じ心境だっただろうな・・。

 

2、ランクマッチのみで練習や情報収集をしていた(知識量の不足・取り組み方)

※上述の練習量の不足と併せての話になります。

今も昔もそうですが、基本は誰かと協力してダブルを取り組む事はしない、

ソロで活動するプレイヤーです。

身近に強者がいるわけでもないので、他の人と比べて情報収集には時間がかかり、

練習量・試行数でカバーするというのが基本的な取り組み方になってます。

 

これに加え、以前は「界隈の人間や雰囲気が苦手」という考えが僕の中にありました。

(勿論、食わず嫌いなところもありましたが、

新参からすると単身で乗り込むのは非常に勇気がいるんですよね・・)

強者の動画や生配信ではそのような雰囲気が既に存在していて

独特の盛り上がり方等についていけず、長時間見続けることが出来ませんでした。

 

視聴による勉強・情報収集もままならず、

結局はランクマッチ(実戦)で淡々と経験値を積み上げていくしかありませんでした。

が、上記の通り昨年はその練習すらサボり気味だったので

そりゃ勝てないですよね^。^;;

 

3、競技仲間・繋がりが全くというほど無かった

上述のように界隈が苦手で人付き合いを避けていたので

昨年までは積極的に交流を持つことが全くと言ってありませんでした。

(以前に誘われたてるチャレチーム戦メンバー(がをた・SHUSUKE)との繋がり程度)

ソロで続けるにおいては、モチベーションの維持という点で

難しいと感じさせられた1年間でもありました。

 

実際のところ1年間やり続けているかと言われるとそうではなく、

公式大会が絡まない期間やルールではかなり手を抜いたり

高校野球に熱が入ってポケモンどころじゃなかったりと

本腰を入れない時期の方が多かったかもしれません。

正直、取り組み始めた2020年に結果を出せたこともあった手前、

予選ルールをしっかり取り組めば150人には入れるだろうと

浅いところで公式大会を舐めていた節がありました。

 

周囲にポケモンをやっている人がいれば頑張ろうとモチベも湧いてくるし、

競技として今よりもっと楽しめるのかなと

人付き合いのメリットを考えさせられるタイミングでもありました。

 

②この1年間における取り組み方の改善

上記の反省点を以て、まずはJCSライブ大会に出場するには

どのように取り組んでいくべきか考えました。

結果的にこうなったという項目もありますが、

内容としては以下の内容となります。

1、練習量を増加

2、ダブルバトルの動画や生配信を視聴する時間を増やし、

  情報収集に時間を費やす

3、オフライン大会や非公式オンライン大会に積極的参加

4、海外大会のリザルトを定期的に確認し、

  海外のトレンドから強い構築・並びを発掘する

 

1、練習量の増加

・構築考察を止めて構築の幅を狭めていた事

・予選期間・ルール以外は手を抜いていた事

・予選突破を浅いところで舐めていた事

ここら辺は本当にダメだったなと後悔してました。後悔するようじゃダメだ。

 

ランクマッチではとにかく試行数増やして

色々な構築を試したりポケモンの可能性を見出そうと決意。

ポケモンSVのランクマッチシーズン1がスタートした時、

ちょうどコロナにかかっていて連休をもらえていたタイミングもあって、

その月は計700戦以上こなす事が出来ました。(最終は💩)

 

その後も毎月200~400戦程度は持続的に潜り続けて

勝てる月・勝てない月もありながらも、8月まで完走できました。

(WCSが終わった8月も500戦以上やってます←?)

予選・本戦が近い時期は本ROMで潜ると型バレのリスクもある為、

匿名TNで潜ってますが。。。

 

試行数を増やす事が必ずしも良い方向に進むとは限りませんが、

増やしていかない限り良い方向に進むことはありません。

(上位層の方が何人も身近にいて、情報をもらえる人は別です。)

今はオープンシート制が主流となり、ランクマッチ(クローズシート制)が

世間的には嫌われがちな風潮がありますが、

結局予選はクローズシートBO1に間違いありません。

とにかく対戦しまくって勝てるようになって

ポケモンを好きになる事(勝てるポケモンは楽しい!)が一番!

 

2、ダブルバトルの動画や生配信を視聴する時間を増やし、

  情報収集に時間を費やす

3、オフライン大会や非公式オンライン大会に積極的参加

何度も言うようで申し訳ないですが、

ダブル界隈の雰囲気が元々苦手で、人付き合いやコミュニティを避けてきました。

ただ、モチベーション維持や自分には無い知見を得る、

また、勿論ポケモンをこれまで以上に楽しくやっていく為にも

競技仲間というのは必要に感じました。

その中で主に行ってきた取り組みが上記2つの項目です。

 

動画は色々観ているので誰という話はあまりしませんが、

あえて推しを挙げるならテルさん(テル/ポケモン - YouTube)

ダブルに関する構築や戦術、考え方などを

初心者~中級者でもわかりやすいよう説明されていて

また、優しい口調なのも好きです。

活動内容もダブル界隈を盛り上げようという意図が伝わってきており、

もっと支持されるべきだと感じてます。

 

生配信は、対戦配信の頻度が高い人を中心に

じまニキ(じーまーこう - YouTube)

チャンくん(チャン - YouTube)

ケビンさん(ケビンのポケモン部屋 - YouTube)

 

上記の方々の生配信を筆頭に、時間さえあれば視聴をし、

多分毎日3~4時間くらいはそこに時間を費やしてたかも。

毎度楽しませてもらいありがとうございます。

義務感を持ってやることじゃないのでオススメはしませんが、

僕は自分がプレイするより他人がやってるところを眺める方が楽しめる人間だったので

これは苦に感じずに1年間続けることが出来ました。

コメントすることで名前を覚えられたりして、

人付き合いの架け橋とする事も出来、一石二鳥だったと今は感じてます。

 

実際に会う事で相手を知る事が出来、また競技仲間を見つける機会ということで

今まで食わず嫌いをしていた、非公式大会も率先して参加するようになりました。

ポケモンSV発売後に参加したオフ大会はこちら

・しんぴのしずくオフ#2(予選6-2 予選落ち)

・とかげオフ(予選3-3 予選落ち)

・てるるんチャレンジオフライン#3(予選3-3 予選落ち)

・てるるんチャレンジオフライン#4(予選5-2 TOP16)

・てるるんチャレンジオフライン#5(予選5-2 TOP16)

・てるるんチャレンジフェスティバル(予選5-1 TOP32)

 

う~ん、微妙!w

ただ、個人的にはこの期間でよくこれだけ参加したな~と。

2021年までは本当に、全く参加してこなかったので。

これらの実戦経験のおかげもあり、PJCS・PWCS本番でも

大して緊張せず普段通りのパフォーマンスを出せました。

※今年1年を通して、オン本戦追加開催の第19戦目

(勝てば幕張行き、負ければVGC2023終了)だけはホンマ緊張した。

アレ以上の窮地があるわけないしな・・・。

 

また大会に参加するにつれて、ランクマで当たった事などを含め

お声がけくださる方もいて、コミュニケーションを取ることで

人付き合いの苦手感を無くすいい機会となってました。

(こういう意味でもランクマやり得なのか・・・?)

 

実際に話してみると優しい方も多く、

界隈への苦手感もかなり解消されたと感じます。

僕の他にも、ランクマばかりで燻ってる方は多くいると思いますが、

今後、もっとポケモンを楽しむ為、競技仲間を見つける為、

一度勇気を振り絞り参加するべき!と思います!

 

4、海外大会のリザルトも定期的に確認し、

  海外のトレンドから強い構築・並びを発掘する

これまでは構築を作るのにあたり、基本は自分で組んでいて

あまりにも案が無い時はリバティノート様(リバティノート|ポケモンダブルバトル専門メディアサイト (liberty-note.com))

に記載されている情報を勉強しながら、

後はランクマに潜って細部を調整というのが基本でした。

皆さんも同様に参考にされている方が多いと思います。

ただ、既に国内で流通している情報は上位層ではマークされており

なかなか通用しづらい状況になることが予想されます。

海外運営のVictory Road様(Victory Road - Pokémon VGC coverage and resources (victoryroadvgc.com))の情報なども参考にして

強そうな構築を発掘するのも情報源の1つなのかなと思っています。

 

実際、今年の初回予選は事前にかなり練習を積んでいたんですが、

1週間前くらいから途端に勝てなくなり、

鬱病で2日間くらいポケモンから離れてました。

そんな時に海外リザルトを調べたら、僕がレギューレーションBで

使っていた並びに類似した構築が結果を出したのを知り、

これならすぐに実践で使えるということで採用し予選を勝ち抜けられました。

ありがとう、ヤミカラスイダイナキバ・・・泣

知識を得る方法は多ければ多いほど良いです。

自分のようなソロプレイを主とする方は特にそうするべきに感じました。

 

③テラスクエア

SVが発売する直前くらいにテラスクエアという週末オンライン大会が発足され

同大会の解説役に誘われた事も僕の中では非常に大きな話でした。

先述の通り、僕は剣盾中盤以降で目立った実績もなく

界隈での知り合いもあまりいませんでした。

当時の他解説陣を見るとVGC2022でJCSやWCSで実績を残した方々で

正直「なんで俺??」って思ってました。主催のめむくんともほぼ交流なかったし。

(がをたに聞いたら、呼んだらおもろそうという進言で指名したらしい)

 

解説として出演するからには名前が表に出ていくわけで

これまでよりは注目されたり覚えられていくということで、

頑張らないといけないという気持ちにさせてくれた、いいきっかけです。

正直、この指名が無かったら今の自分はいなかったと思うし。

テラスクエアという環境が僕を奮い立たせてくれたと感じてます。

主催のめむくん並びに誘ってくれたがをたに、改めて感謝。

 

④最後に

今年の横浜でのWCSを現地や配信で観て、ライブ大会への憧れを持たれた方は

相当いらっしゃると思います。

僕も、世界大会がここまで大々的に開催されるとは予想してなかったし、

DAY1の入場する時は感極まって泣きそうになってました。

 

来年のハワイ開催は何が何でも出たい!っていう人も多くいると思いますが、

後々後悔しないよう、この1年を過ごしてほしいです。

何をするのがベストかは人それぞれだとは思いますが、

結果負けてしまっても頑張ったと誇れる、カッコいい自分でいてください。

 

僕は金銭面もあり、通常の世界権利ではハワイには行かないと思うので

JCSでTO4に入りTAを取れるよう、努力の限りを尽くしていくつもりです。

(会社には休みをもらえるよう、そちらも努力の限り尽くします・・・)

カッコいい者同士、ハワイで会えるようお互い頑張っていきましょう!!

 

僕はダブルバトルにおいて何処かのサーバーに属したり

界隈に積極的に入っていく人間ではありませんが、

こういう僕だからこそ築ける関係があると感じています。

上位層との壁や距離感を感じて接するのが難しいという人もいると思います。

 

そのような方々は気兼ねなく相談や連絡をしてもらえたら

こちらも気楽にやりとりしたいと思ってます!

恋愛に関する相談はしんどいですが、それ以外なら何でもお待ちしてます!

シニアカテゴリの一部の子から呼び捨てされているくらいには

僕はルーズな人間だと思うので、気兼ねなく来てください^ー^b

 

記事のこと含めて、何かありましたら@__st__rn__5までご連絡ください。



【PJCS決勝大会】ゴリ押しカラスアグロ【グループA 5位】

こんにちは、さとるんごです。

6月10、11日に幕張メッセで開催されたPJCS2023決勝大会で

僕が使用した構築を紹介します!!

 

 

 

構築作成経緯

 

本戦1回目で大敗を喫し、予選2回目から使用していた合体寿司を解散。

それから再開催まで2週間しかなかった状況の中で、

残業祭りの会社に勤め、平日ポケモンをする時間を十分に取れない

社畜の僕が勝ちに行く策としては、「練度ゴリ押し」しか無いと判断。

その中で実際に使用した並び及び採用理由がこちら

 

まずは構築の軸4体

カラス追い風はレギュレーションBの2か月間擦っていて、

予選1回目でもこの並びを使用してレート1788の110位で突破しており、

この手の構築への練度だけは自信があった。

 

追い風、先送り、挑発、日本晴れ、黒い霧などの優秀な補助技を

特性いたずら心により先制で打つことが出来るヤミカラス

その上でタイプ一致威力120技2種類の高火力で押せるイダイナキバ。

そのイダイナキバの格闘・地面技の範囲と相性のいい氷技を

タイプ一致かつ高い素早さから打つことが出来

フリーズドライや凍える風により、序盤の崩し・終盤の詰めともに

優秀な働きを期待できるテツノツツミ。

この3体で重めな草タイプや鋼タイプに炎技で抜群がつける上、

特性の災いの珠によりテツノツツミの火力底上げも可能となり

また、追い風構築の苦手な相手、トリックルームの始動要因に多い

エスパーやゴーストタイプに対して悪の波動で抜群をつけるイーユイ。

この4体を軸として考察開始。

 

残りの2枠はヤミカラス追い風構築の短所解消を考えた。

構築作成における注意ポイントとして主に3項目挙げられる。

  • ヤミカラス自身が火力を出せない為、その他のポケモンは火力を出せる事。
  • 構築全体で耐久が低めである為に高火力の先制技で一貫を作られることが多い。先制技を止められるような性能や同じく優先度+の先制技を持ち対抗できるようなポケモンが必要な事。
  • 前述の通りトリックルームによる逆転素早さ操作が重い。対抗できるような高耐久ストッパー要因や、挑発・トリックルーム+封印などで展開阻止できるポケモンが必要な事。
  • 水技が一貫気味となっている事を改善する事(主に草タイプの補充)

 

これらを克服できるようなポケモンの模索からスタート。

追い風構築では一般的に汎用性の高いアタッカーとしてハバタクカミが採用されており

実際僕も予選1回目では眼鏡ハバタクカミを使用しており

ヤミカラスの日本晴れによる古代活性発動が非常に強く

その時は確定枠であると考えていた。

 

ただ、予選1回目を終えてその結果により環境が激変。

親愛なるmumemo兄貴(@mumemo168)が予選最終3位という結果を叩き出して

キラフロル+ヘイラッシャを展開軸とした、合体しない毒寿司が大流行。

(皆ミラーマッチどうしてたんだろ・・・)

 

僕自身この並びをなかなか崩すことが出来なかった(特にキラフロルが重すぎる)

以前より安定的に勝てなくなったことから

予選2回目の後に一度ヤミカラス追い風を断念した経緯もあった。

マジカルシャインを雑にぶっ放してれば強い環境ではなくなり、

ハバタクカミの枠は要検討であるという考えに代わっていた。

 

そこで代案として選んだのがサーフゴー

素早さはハバタクカミより劣り汎用性は下がるものの、火力面は遜色なし。

ゴールドラッシュによる特攻ダウンのデメリットは

ヤミカラスによる黒い霧で常時帳消しにできる為、安定的に火力を出していける。

また、前述の毒寿司に対しては鋼タイプにより毒にならない、

特性によりヘイラッシャの欠伸を無効化できる為、ある程度安定的に対抗できる。

正直この枠は僕の中でも正回答は出せていないが(ハバタクカミでもよかったかも)

個人的な一番の落としどころのような感じでの採用に至った。

 

最後の枠として克服するべき一番の大きな課題

・高火力先制技を使ってくるポケモン(特にイルカマン・パオジアン・カイリュー)が重すぎること。

特にパオジアンカイリューは命中安定かつ高速高火力の並びであり

序盤の崩し、終盤の詰めともに優れるポケモンとして

上位層は好んで使用する傾向にあり、全国大会においては特に対策必須と想定。

 

ヤミカラス追い風では一般的に草枠としてアラブルタケが採用されている事が多いが、

タイプ有利なはずのイルカマンに対しても特段安定はせず

(神秘の雫+水テラスウェーブタックルはほぼ確定2発)、

カイリューに関しては神速を通してしまう上、防塵ゴーグルやラムの実持ちも珍しくはなく、

最後の補完枠としては微妙だと感じた。

 

そこで、同じ草タイプであり先制技無効特性を持つアマージョに注目。

実は攻撃種族値も120あり火力面もある程度保障されており、

何より特性により先制攻撃技への抑止力になるのは勿論のこと、

オーロンゲによる壁捨てセリフサイクルにストップをかけられたりと

何かと都合がいいポケモンだと思った。

 

この6匹では前のめりすぎるのが非常に気になったが、

そこはもう練度ゴリ押しで行こうということで、6匹決定。

 

個別解説

 

使用構築はこちら↓

 

図太いヤミカラス@進化の輝石 テラス:ゴースト

167(252)-X-86(132)-X-76(108)-113(12) ※努力値4余り

B:災いの剣+補正あり鉢巻カイリューのノーマルテラス神速 最高乱数以外耐え(86.2~101.1%)

S:準速60族抜き(一度、準速ユキノオーに上からやられて萎えたので採用)

 

追い風始動要因。

特に語ることはないけど、強いて言うなら、

初手出しの場合は手数が足りなくなったり放置されることも多いので、

他のポケモンで盤面荒らした後、詰めの後発追い風の方が強かったり。

 

【技】

イカサマ・・・安定のタイプ一致技として採用。相手依存の攻撃技なのでダメージ感覚を覚えるのが大変。

追い風・・・素早さ操作として必須技。追い風が一度切れた後も再始動出来る為、一度交換して温存するなど生存させる立ち回りも意識して使うと非常に強力。

黒い霧・・・サーフゴーのゴールドラッシュやイダイナキバのぶちかましインファイトを含めたステータス下降分のリセット。また、相手の積み技や合体寿司のステータス上昇分のリセット。ぶっちゃけそんなに使わない。無いと困るけど。

先送り・・・追い風ミラーや、こちらが追い風しても抜けない盤面で主に使用。イダイナキバやサーフゴーが横にいる時に使うことが多い。サイコフィールドや先制無効特性、この指系がなく使える盤面ならトリックルーム相手でも積極的に使う(特にヤレユータン始動は采配の順番をズラせるのでかなり有効)

 

意地っ張りイダイナキバ@命の珠 テラス:岩

191(4)-201(252)-151-X-73-139(252)

※最大火力で使いたいので意地っ張りAS振り

 

命の珠を持たせることによりディンルー、テツノカイナなどの高耐久に対し

確定で持っていけるようになった非常に強力な火力要因。

拘りアイテムを持たせた時と比べて動きの自在性も良く、

強引な立ち回りもだいぶ減り、ある程度安定して扱えた印象。

 

【技】

ぶちかまし・・・威力120のタイプ一致技。採用しない理由なし。威嚇で1段階下げられても手助け込みならH252振りテツノカイナ確定1発のトンデモ火力。

インファイト・・・威力120のタイプ一致技。採用しない理由なし。威嚇で1段階下げられても手助け込みならH252振りディンルーが中乱数1発のトンデモ火力。

岩雪崩・・・上記2技で通らない飛行タイプへの打点として採用。岩テラスによる火力底上げも可能。めんどくさい盤面は怯ませて解決。

守る・・・守る

 

控えめサーフゴー@拘り眼鏡 テラス:フェアリー 

183(164)-X-116(4)-187(132)-123(92)-119(116)

B:補正無しパオジアンの不意打ち 最高乱数以外耐え(85.2~101.6%)

D:補正無しハバタクカミのシャドーボール 確定耐え(83.0~99.4%)

S:追い風下 準速100族(拘りスカーフ)抜き抜き

 

この耐久ラインはケビンさん(@pokemonofkebin)に教えてもらいました。

使いやすかった、ありがとうございます。

初手出しから削りを入れて、後発に繋ぐのが主な役割。

テラスタイプは水テラスタルが一般的に多いんだけど、

個人的には1発耐えて動かしたいという受けテラスとして

フェアリーテラスも劣らず使い勝手が良かったように感じた。

何ターンも居座るポケモンじゃないし使い捨て的に使う分にはってところで。

マジカルシャインの威力底上げもできるし悪くはなかった。

 

【技】

ゴールドラッシュ・・・タイプ一致120の範囲技。採用しない理由なし。

シャドーボール・・・ゴールドラッシュが半減の相手に等倍以上で通ることが多く、安定的な攻撃技として採用。

マジカルシャイン・・・ディンルーやテツノカイナ、ギャラドスの並びを無理やり削りたい時に使用することが多い。どちらかというとテラスタイプに便乗する火力技としての採用なので、そこまで打つことは多くない。

10万ボルト・・・ギャラドスやヘイラッシャ、イルカマン辺りの水タイプに打つ事が主。

 

臆病テツノツツミ@ブーストエナジー テラス:氷

139(60)-X-135(4)-163(148)-86(44)-206(252)

B:補正無しパオジアンの聖なる剣 確定耐え(83.4~99.2%)

D:補正無しハバタクカミのムーンフォース 確定耐え(84.1~99.2%)

 

サイクル系相手には初手出しから削りを入れる、

アグロ系相手には後発から詰め要因として上から押しこむ

いずれにしても非常に優秀。

ちなみに、この配分のツツミはめちゃくちゃ強かったのでおすすめ。

女王の威厳で先制技を無効にできるからゴーストテラスにする必要もないと感じ、

火力の底上げができる氷テラスを採用。

 

【技】

フリーズドライ・・・水タイプにも抜群つける安定氷技。テラスタルでの火力補強で崩しも狙える。

ハイドロポンプ・・・命中不安で採用しない人も多いけど僕は打ちます。入れないと炎タイプへの打点が足りないので仕方なし。当たれば強い。積極的に打とう。

凍える風・・・素早さ操作と削りを兼ねた優秀な範囲技。

守る・・・守る

 

臆病イーユイ@気合の襷 テラス:炎

131(4)-X-100-187(252)-140-167(252)

※追い風下で相手のブーストエナジーテツノツツミを抜きたいので臆病採用。

 

個人的に技打ち分け含めて汎用性を強く持たせたいポケモン

拘りアイテムは考慮に入れず考察したが、持ち物における正解が見つからなかった。

隠密マント、防塵ゴーグル、突撃チョッキなど試したが、

最終的には行動保障が取れて立ち回りが安定する気合の襷で収束。

NGとなった3アイテムの時は草テラスタルで採用していたが、

襷である以上は火力底上げ優先で、炎テラスタルに変更。

テラピースもったいねー。

 

【技】

火炎放射・・・安定炎技。極力こっちを打つ。テラスタルでの火力補強による崩しも狙える。

悪の波動・・・安定悪技。怯みも狙えるし非常に優秀。この技のおかげで幕張に行けたといっても過言ではない。

熱風・・・両削り必須な盤面では火炎放射ではなくこっち。イーユイは後発から出すことが多かったから、火炎放射で済む盤面作りを意識することで運負けを減らした。

守る・・・守る

 

意地っ張りアマージョ@いかさまダイス テラス:炎

167(156)-189(252)-119(4)-X-119(4)-104(92)

S:追い風下 最速テツノツツミ抜き

 

振り切らないと火力が足りないので意地っ張り

素早さは最低限の目標ラインまで振り、あとは耐久に回した。

対ハバタクカミにおいてテラスタルから無理やり耐えて

タネマシンガンで逆転ということも多々あったので炎テラスは正解。

 

【技】

タネマシンガン・・・威力100~125の安定一致技。特にディンルーに対して安定的な削りを入れられる非常に優秀な技。他のタイプ一致技が威力不足だったり命中不安だったりする中で、持ち物枠を捨ててでも安定を取りに行く価値はあった。(トロピカルキックパワーウィップを使ったこともある)

けたぐり・・・範囲を広げるかつノーマルテラスを切った状態のパオカイに対して有効な打点となる技。あまり打つことはないけど。

手助け・・・味方の火力底上げ。アマージョが相手に上取られていてもこの技を隣に打って仕事を果たすことが出来る。

挑発・・・相手のトリックルーム含めたサポート技阻止用。特性の女王の威厳により猫だまし(先制技)も効かない。草タイプで怒りの粉も効かない。と、トリックルーム始動要因に対して非常に通しやすい性能をしていて優秀。この指トリルはアマージョ通用しないので気合で突破しよう。

 

主な選出

 

基本選出①:

対象:追い風ミラー、ワタッココータス等。

ワタッココータスは先送り+岩テラス岩雪崩で突破。

 

基本選出②:oror

初手ヤミカラス出しでは力負けしそうな時。

初手の2匹で盤面を崩して、後発追い風から詰めていく。(割とこっちの選出の方が良い)

 

選出③:+

対象:毒寿司、ディンルーヘイラッシャ系

ツツミを守らせながらサーフゴーで雑に殴らせる。

その後はツツミで削りを入れながら追い風キバで詰めていく。

 

選出④:

対象:パオジアンカイリュー、イルカマン軸

アマージョの使い方に慣れれば有利な相手。

初手の2匹で盤面を荒らしまくろう。

 

選出⑤:oror、@1

アマージョが猫だましや怒りの粉をスルーしながら挑発を入れる。

挑発を入れる必要がなさそうな場合はタネマシンガン叩き込むのも良し。

 

選出⑥:

対象:イエアルマトリル

ゴールドラッシュ岩テラス岩雪崩叩き込もう!!!

選出外したら負け!^ー^

 

※追い風アグロは選出の噛み合い一つで初手からどうしようもないことがあります。

 例えばハバタクカミのトリックルームとか、

 いらんところまで想定しておく必要があるのは本当にしんどい。

 自分は慣れてしまったからこのルールで使い続けたけど、人には推奨しないかな・・・。

 

※本当は本戦再開催で使った風船アマージョ構築も書きたかったんだけど、

 ちょっと文面作るのに疲れたからそれはやめとく・・・。

 当時の使用構築と、突破後に友人から頂いたアマージョイラストだけ

 添付して自慢しておきます。この構築で知りたいことある方は別途連絡ください。

 

↑ご自慢の風船で楽しそうに遊ぶアマージョさん

 

大会結果、感想

 

決勝大会では択読みがなんかやたら冴えまくったり、

耐久振りが活きたりして開幕4連勝でWCS出場を決めることが出来ました。

ウィナーズ5回戦では配信卓に出演する事も出来、

対戦は負けましたがYoutubeのコメント欄やTwitterで多くの方々に応援して頂けて

本当にうれしかったです。これまでポケモンやってきてよかった。

 

その後ルーザーズでも負けてタマキン2つとも落としてDAY2は逃しましたが、

幕張の戦績・内容に何も後悔はなく、楽しかった思い出しかないです。

WCSでは改めて優勝目指して頑張りたい気持ちしかないので、

皆さんにまた背中を押して頂けると本当にありがたいです。

 

仕事の都合で長期的な休暇申請が困難であり

世界大会に関しては恐らく最初で最後の出場となります。

どうか応援の程、宜しくお願いします。

 

感謝

 

個人的な話で申し訳ないんですが、

この構築を使うにあたって、ヤミキバサーフツツミの4体を一生擦ってた、

ゆるゆるくんに構築相談をしながら細部を弄って作り上げました。

本戦再開催が決まってから時間がない中、色々と話しをさせてもらって

時間を使わせてしまったと思うので申し訳なかった。

今回の上位進出は2人での達成と言っても過言じゃないです。ありがとう。

また、サポート・応援してくれた皆様にも感謝申し上げます。

改めてありがとうございました。